犬が散歩を嫌がるのは「性格」だけじゃない?

「うちの子、最近散歩に行きたがらない」「歩き出してもすぐ止まる」——そんなお悩みはありませんか?

実はその“散歩嫌い”の裏に、腰痛や体の歪みが隠れている場合があります。犬は言葉で痛みを訴えられません。行動の変化は、体からの小さな SOS サイン。見過ごさず、早めにケアしてあげることが大切です。

ここでは、散歩嫌いと腰痛の関係、犬の整体でできること、そしてご家庭で気をつけたいポイントを、わかりやすくまとめました。

散歩嫌いの裏に潜む「腰のつらさ」チェックポイント

次のようなサインが出ていたら、腰まわりに不調があるかもしれません。

  • 歩き始めが遅い、歩幅が小さい、すぐ立ち止まる
  • 後ろ足の動きが硬く、段差や階段を嫌がる
  • ソファやベッドに上がらなくなった、降りる時に躊躇する
  • 腰やお尻を触られるのを嫌がる、身体を反らす仕草が増えた
  • 尻尾の振りが小さくなった、尻尾があがりにくい

これらは性格の変化や加齢のせいだけではありません。体のどこかに負担がかかり、動きたくても動けない、そんな状態にあることが多いのです。

なぜ腰痛になるの?——体の「かばい合い」からくる歪み

犬の体は、全身がつながってバランスをとっています。どこか一部に痛みが出ると、別の部位でかばってしまい、さらに歪みやこわばりが広がっていきます。

  • 滑りやすい床:フローリングで足が滑ると、筋肉が常に緊張して腰に負担が集中します。
  • 段差の多い日常:ソファやベッドの昇り降りで腰に衝撃が繰り返されると、痛みの原因に。
  • 運動不足・急な運動:普段動かないのに、急に激しく走ると筋肉や関節に大きな負担。
  • 姿勢のクセ:座る・寝る・立つ姿勢にも偏りが出やすく、同じ部分に負担がかかり続けます。

結果として、腰だけでなく股関節・膝・背中・首などにも影響が及び、全身が固まってしまいます。これが「散歩が楽しくない」「外に出たくない」という行動につながるのです。

犬の整体でできること——やさしく整えて、動ける体に

犬の整体は、強い力でボキボキするものではありません。やさしく触れ、ゆらし、筋肉や関節の動きを取り戻していく施術です。

整体の視点

  • 痛い所だけ見ない:腰が痛い場合も、股関節・肩・背中・首など、全身をセットで確認します。
  • 連鎖の悪循環を断ち切る:かばって硬くなった部分を緩め、バランスを整えることで、体本来の動きを取り戻します。
  • 安心感を与える触れ方:強い刺激は犬の体も心も緊張させます。優しく触れることで、体が安心して力を抜ける状態を作ります。

施術後の変化の例

  • 歩幅が広がる、歩き出しがスムーズになる
  • 階段や段差への恐怖が減り、行動範囲が広がる
  • 表情が明るくなる、尻尾の動きが柔らかくなる

個体差はありますが、体が軽くなれば「散歩=楽しい時間」へと再び変わっていきます。

ご家庭でできる環境づくりとケア

整体の効果を長持ちさせるには、日常生活の環境も大切です。

1. 足元対策

  • フローリングには滑り止めマットやカーペットを敷く
  • 廊下や階段にも滑りにくい素材を活用

2. 段差を減らす工夫

  • ソファやベッドにはスロープや踏み台を設置
  • 車の乗り降りも段差を少なく、持ち上げるときの姿勢に注意

3. 散歩の仕方を変える

  • 長距離より「質」を重視:匂い嗅ぎやゆっくり歩きも立派な散歩
  • 急なダッシュや過度なボール遊びは控えめに
  • 気温・路面温度・風の強さなど、外の環境チェックも忘れずに

4. 日々の観察

  • 立ち上がり方、歩き方、寝起きの様子を観察
  • 体に触れて、硬さ・嫌がる部位・左右差をチェック
  • 小さな変化の積み重ねを見逃さないことが大切です

散歩を「嫌い」から「安心」へ戻すステップ

  1. まずは短時間:家の周りを一周、玄関先まででもOK。「外は怖くない」と感じてもらうことから。
  2. 匂い嗅ぎの自由時間:歩く距離よりも、好奇心を満たすことを意識。匂いを嗅ぐことで心も満たされます。
  3. ゆっくり身体をほぐす:歩く前に軽く体を撫でたり、関節を優しく動かしたりしてウォームアップ。
  4. 疲れる前に帰る:無理をさせない。気持ちよく帰宅して「また行きたい」と思える経験を積み重ねます。

よくある質問(Q&A)

Q1. 腰が痛そうでも、散歩に行ったほうがいいですか?
A. 無理は禁物です。ただし、完全に動かないと筋肉は固まります。体調に合わせて短時間・低負荷の散歩を続けましょう。

Q2. 自分でマッサージをしてもいいですか?
A. 優しく撫でる・さする程度ならOKです。強く押したり、無理に関節を動かすのは避けてください。嫌がる場所は無理に触れないようにしましょう。

Q3. 何回くらい整体を受ければ良くなりますか?
A. 個体差があります。痛みの程度、年齢、生活環境によって、必要な回数は変わります。まずは一度ご相談ください。

Q4. 高齢犬でも整体は可能ですか?
A. もちろん可能です。むしろ高齢犬こそ、優しいケアで体を緩め、負担を軽くしてあげることが大切です。

まとめ:小さなサインを見逃さず、「安心して歩ける体」へ

犬の散歩嫌いは、単なるわがままではなく「体がつらいよ」という合図かもしれません。腰痛や体の歪みは、早めに整えれば回復もスムーズ。整体で全身のバランスを整え、家庭での環境を整えることで、また元気に散歩へ出かけられるようになります。

あなたの大切な家族が、安心して歩ける毎日のために。やさしく触れて、気づいて、整えてあげませんか?

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